相変わらずスローペースではありますが読み終わりました。
高村薫著 「マークスの山」
疲れたよ。
脳みそが疲れた。
とってもおもしろかったんだけど 記憶する能力が弱い私は
登場人物が覚えられない・・・・・
警察の人間がわんさか出てきて えっとこれって誰だっけ・・・
って始終出てくる人の確認をしてるもんだから
ますます進まない。
そう・・・これは推理小説であります。
山が好きな人にはちょっとグッとくるかもしれません。
私も実家の父の書斎でこれを見つけた時は
何の迷いもなく手に取って持ち帰ってきたから。
犯人である一人の男性は 一見 「解離性同一性障害」(つまり多重人格) か?
って思うのだけど 二つの人格が交錯している部分があることから
これはやっぱり 「解離性・・・」 ではなく
「統合失調症」(2002年までは精神分裂症) なんだろうな。
私はこの犯人の動機付けがどうも弱いような気がして消化不良な感じ。
それとも もしかしたら細切れで読んでるから見逃した大切な何かがあったのか?
でも後半、グチャグチャに絡まっていた糸が
一つ一つ解けていく様子は もうたまらなくおもしろかった。
警察内部の癒着なんかも 実際にこうなんだろうな、って思ったし。
私が読んだこの本は単行本だけど
改訂版の文庫本はちょっと手が加わったらしく、
両方読んだ人はそっちの方が良かったと感想を書いていた。
ああ、残念! 改訂版を読みたかった!!
でも読み直す余力はもうありません・・・・
1995年には映画化もされてて 是非観たいと思ったけど
DVDにはなってないようで・・・・残念。
映画で犯人役をやったのは 萩原聖人 らしい。
う~ん・・・私の中ではちょっと違うなー。
私だったら 三上博 当たりにやらせたかったな。
いや、今じゃ年取りすぎだろうけど 12年前だったらいけたんじゃないか?
もし私がいつか北岳に登ることがあったならば
絶対に絶対に 「マークス」 のことを思い出しながら
頂上を目指すでしょう。
でも・・・・多分、それはない・・・。
あ・・・山好きでないアナタのために・・・・
北岳は日本百名山の一つ、南アルプスの主峰で
標高3193m 日本第二位・・・つまり富士山の次に高い山。
「キタダケソウ」というこの山だけに咲く固有の高山植物があり
実は その 「キタダケソウ」 もこの中に出てきます。
フフ・・・