音符今日のシネマ音符・・・マグダレンの祈り

2002年 イギリス/アイルランド 映画

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2002年、ヴェネチア国際映画祭で 金獅子賞を受賞した作品。

「楽しいから観て!」 とは間違っても言えない内容。

でもこの映画を知ることができて良かった気がします。

これは実話を元にして描かれいますが 1950年代のアイルランドが舞台になっています。

1950年代と言えば、なんと私はもうこの世に存在していました。

私が産声を上げた幸せな日本から 遠く離れたアイルランドでは こんな信じられないことが起こっていたなんて!!!

何百年も前の話じゃないってことと、またその恐ろしい施設が 1996年まで続いていたということも決して忘れてはならない事実なのです。

話が前後してしまいましたが、当時のアイルランドでは 女性は結婚前に妊娠することが重罪でした。

殺人と同等の罪というから驚きです。

もちろん性教育などない中で、わけがわからず妊娠してしまった女性や、レイプされた女性、また妊娠などしていないのに、男性に冷やかされるというだけで ふしだらだとみなされ、 なんと家族からも 「一家の恥」 と見放され、マグダレン修道院に送られることになります。

ここまででも驚きなのに、この修道院の中は神の名を借りた 恐ろしい施設でした。

無駄口は一切許されず一日中重労働。

食事も満足なものを与えられず、(修道女はご馳走を食べている) 挙句の果てに 神父の欲望の相手をさせられ また修道女の前で真っ裸にされて身体のことを批評される・・・。

もしここから逃げようとして捕まったら、それは厳しい罰が待っています。

この映画の最後はハッピーエンドとは言えませんが この映画を作ったこと、この映画を観た人が 少女達の辛さを知ることが ほんの少しの慰めになるのかなぁ。

特典映像に この映画に出てくる主要3人の少女のモデルになった老女達が出てきて当時のことを証言していますが 泣きながら話す姿が辛くて 私は途中で観るのをやめました。

言葉に表せないほどの苦しみだったんだろう・・・ということしか私には察することができません。

とっても重い作品でした。