音符今日のシネマ音符・・・白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-

2005年 ドイツ映画


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映画の最初から最後まで 微動だにせず観ました。

こんなに集中して映画にのめりこんだのは 久しぶりかもしれない。

白バラ (1942年6月頃から反ヒトラーのビラを作成、配布したり、深夜に街中の壁にスローガンを書くなどの抵抗運動をした大学生を中心としたグループ。) の紅一点、ゾフィーが逮捕拘束され、処刑されるまでの5日間を綴ったもの。

もちろん実話です。

白バラだけじゃなくても 戦争という大きな武器の中で強い信念を持って戦っていた人たちの姿は いろんな映画の中に出てくるけれど  こんなに静かに淡々と進みながら 心の奥底にまで残るものってそんなにないと思う。

それはゾフィー役の ユリア・イェンチ  が私にはゾフィーそのものに見えたせいかもしれない。

捕らえられたゾフィーが毅然とした態度で背筋をすっと伸ばし 取調官に向かう姿に身体が熱くなった。

執行猶予も与えられず、結局処刑されてしまったゾフィー。

面会に来た両親に 「天国で会いましょう」 という場面では我慢できずに嗚咽した。

この映画の中で処刑されたのはゾフィーだけではなく、白バラのリーダー的存在だったゾフィーの兄ともう一人のメンバーの計3人だけど、最終的には他のメンバーも同様の処置を受けたそうです。

この映画のレビューを読んでいたら 

「正しいことを貫き通すという自分たちの姿勢に酔っている」

「盲目的な「我」の強さに不快な気分になりました」

というのを見つけ 後ろから殴られたような気分になった。

そっか・・・そういう見方もあるのか・・。

私は単純な人間だから 自分には絶対にできないことを 命がけでやったゾフィーに対して その強さ、直向さに感動したのですが。

でも感想は どれが正しいっていうのはないのだから それはそれで受け止めておきます。

私の心に焼きついた ゾフィー役の ユリア・イェンチ ですが、画像入りの情報が見つからず。

役の上での彼女を載せておきます
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